JALグループで活躍したMDシリーズ その8


※この記事は2014年に書いたものを転載したものです。

JALグループには、旧JASから引き継いだDC-9シリーズ~MDシリーズの旅客機が在籍しておりまして、JALとJASの合併時点で35機が在籍していました。このシリーズの記事で、すでに7回に分けて19機を紹介してきましたので、この後3回に分けて、残り16機、MD-90-30について書いてみようと思っております。

Japan Air System McDonnell Douglas MD-90-30 JA8064 at NGO/RJNN (May 1998)

MD-90は1995年から98年にかけて16機が導入され、故黒澤明監督が、映画「七人の侍」をモチーフにデザインされた7種類の塗装を纏ってのデリバリーとなりました。16機のうち、1号機と2号機は3機ずつ、他は2機ずつ登場してきました。ちなみにこの写真は1号機です。

Japan Air System McDonnell Douglas MD-90-30 JA8066 at NGO/RJGG (February 17 2005)

JALとJAS合併後、数年は塗装を残したまま飛んでいましたが、2005年頃には上の写真のように、薄汚れた姿にアークのロゴを貼って飛んでいる状態になり、この年の年末には、通常のアーク塗装に塗り替えられてしまいました。黒澤明監督の遺作でもあり、またデザインも秀逸だっただけに残念でした。

JALに移籍後、2013年3月まで活躍して退役して行きました。日本での活躍は18年におよびましたが、ちょうど活躍の半ばでJAL/JASの合併、と言うことになりました。幸いにして最晩年は伊丹や関空をベースに飛ぶことが多く、私も何度となくカメラに収めることができたのですが、最終的に全機をクオリティ良く、と言う目標にはほど遠かったかな、とも思います。

JA8062 LN 2098/ CN 53352 95.6.30~11.11.26

Japan Airlines McDonnell Douglas MD-90-30 JA8062 at ITM/RJOO (7 February 2010)

登録上はJAS向けMD-90-30の1号機ですが、塗装は4号機の物を纏っています。1995年6月にJASにデリバリーになり、2011年11月まで活躍後退役、デルタ航空にN937DNとして移籍しています。2012年11月1日よりデルタ航空での運用が始まっており、現在も活躍を続けています。

JA8063 LN 2120/ CN 53353 95.10.23~11.11

Japan Airlines McDonnell Douglas MD-90-30 JA8063 at ITM/RJOO (7 February 2010)

JAS向け2号機としてのデリバリーになっていますが、こちらも3号機の塗装を纏っての登場になりました。JA8062と共に、2011年に退役したうちの1機で、2012年3月にN938DNとしてデルタ航空に引き渡しになっています。デルタに引き渡しになった後、モハビでしばらくストアされていたようですが、その後客室の改装を受け、2013年2月から、デルタ航空で運用が始まっています。

JA8064 LN 2125/ CN 53354 95.12.19~12.10

Japan Airlines McDonnell Douglas MD-90-30 JA8064 at ITM/RJOO (26 April 2008)

JAS向け3号機としてデリバリーになっていますが、塗装は1号機のものを纏い、JASのMD-90導入の広告媒体などに登場したのもこの機体でした。本日の記事の1枚目の写真も、この機体の写真ですね。
2012年秋に退役し、同年10月にN946DNとしてデルタ航空に引き渡されています。現在はデルタ航空で運用されています。

JA8065 LN 2131/ CN 53355 96.3.18~13.3

Japan Airlines McDonnell Douglas MD-90-30 JA8065 at ITM/RJOO (18 July 2010)

JAS向け4号機ですが、塗装は2号機の物を纏っていました。晩年までJALに残って活躍した1機で、2013年3月に退役、フェリーされるまで、日本の空で17年に渡って活躍した機体でもありました。
2013年3月30日にN947DNとしてデルタ航空に引き渡され、ジャクソンビルで機内の改装工事を受けています。2013年8月13日から、 デルタ航空で運用されています。

その9に続く

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