一般的な民間機一覧(中型ジェット機2回目)

「これはそれなりによく見るだろう」という飛行機を何回かに分けてこちらでご紹介してみるシリーズの4回目です。分類は以下の通りです。
大型ジェット機・・・標準座席数200席以上で通路が2本
中型ジェット機・・・標準座席数120席以上で通路が1本
小型ジェット機・・・標準座席数が120席未満で通路が1本
プロペラ機・・・・・プロペラで推力を得る航空機

今回は「中型ジェット機」の「2回目」です。


エアバスA320(第1世代、CEO=Current Engine Option)

写真はピーチアビエーション所属機

就航:1988年
標準座席数:150席(2クラス)

エアバス初のナローボディ旅客機。この機体までエアバスはA300、A310と言ったワイドボディ機のみを製造しており、B737やMD-80と言った機体に匹敵する機体を製造する必要性が出て来たため、これらと同等クラスの機体を設計したのがこの機体です。
主に欧州の航空会社などに好調なセールスを記録し、さらに米国や中国の航空会社や、20世紀末あたりから増加したLCCへのセールスも成功し、現在はボーイング737と共に、ナローボディ機を代表する機種に成長しています。これまでに4700機以上が製造されていますが、初期の機体はすでに退役も始まっており、B737同様息の長い機体となっています。
短胴型はA319、長胴型はA321を名乗る別機種になっていますが、基本的な設計は全く同じになっています。
ANAが初期に導入した機体がまだ現役を継続している他、国内LCC各社での使用も多く、近隣諸国から乗り入れる外資系航空会社のフライトでも使用するため、B737-800と同様、国内で最も見かけることの多いナローボディのジェット機の1つです。


エアバスA319(第1世代、CEO)

写真はブリティッシュエアウェイズ所属機

就航:1996年
標準座席数:124席(2クラス)

エアバスA320(第1世代)の短胴型。基本的なスペックはA320とほぼ同一で、外観の違いは3.7m短縮された胴体にあります。乗客定員が少なくなった分、非常口が1か所になっていることが挙げられますが、一部のLCC向けのA319は非常口が増設されているタイプも存在しますが、少数派です。
日本の航空会社では導入がありませんが、中国やフィリピンの航空会社の機材としての日本乗り入れが少数ですが行われています。


エアバスA321(第1世代、CEO)

写真はエバー航空所属機

就航:1994年
標準座席数:185席

エアバスA320の長胴型。基本的なスペックはこちらもA320とほぼ同一ながら、胴体が7m延長されているため、かなりひょろ長い感じになっていることが特徴です。乗降用ドアが2か所設置されている点も大きな特徴で、A320シリーズは、それぞれの機体の見分けが比較的しやすい気がします。
日本の航空会社ではANAが1990年代に一度導入後退役、2016年になって新たに4機を導入しています。また、韓国や中国、台湾などの近隣諸国からの乗り入れでも使用されることがあり、A320ほどではありませんが、比較的よく見かける機種となっています。


エアバスA320(第2世代、NEO)

写真は香港エクスプレス航空所属機

就航:2016年
標準座席数:150席(2クラス)

2016年に就航したA320の第2世代型。エンジンが新型のものに変わっている他、ウイングレット(シャークレット)が標準装備になっており、燃費向上や低騒音化も実現しています。
現在はANAが国際線の一部で使用している他、香港エクスプレス航空の乗り入れ機材としても飛来していますが、最新鋭の機体故になかなか見かけることが少ない機種でもあります。また、A321にも第2世代がすでに登場しており、ANAが運航開始しています。

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