今回訪問したアフワーズは、イラン・イラク戦争のときに、街がイラク軍の攻撃により著しく破壊されたそうです。すでにそれから30年以上の時が経過し、現在は復興して平和な街に戻っています。ちょうどペルシャ湾に近いエリアなので、イランの中でも暖かく、2月でもコートがいらないくらいでした。
さて、帰りのフライトも再びB727でテヘラン・メヘラバード空港へと戻ります。チェックインを済ませ、少し時間があるので、空港内のカフェテリアで昼食を取ります。ハンバーガーくらいしかないのでハンバーガーを頼んだのですが、とにかく出てくるのが遅い。これはイラン全体に言えることですが、レストランなどは時間をかけてゆっくり行く場所であり、あわただしく食事をする場所ではないようです。ちなみに、イランでは家庭で食事を作ることが多いので、レストランがあまり発達していない、と言ってもいいかもしれません。
ハンバーガーが出てくる前に帰りのフライトの機体が到着。予定通りマシュハドを往復してお迎えに来てくれたのですが、まだハンバーガーが出てきていません。結局、搭乗時刻ぎりぎりに出てきたハンバーガーを持ち、コーラを持ってセキュリティチェックへ。ちなみにイラン国内線は、飲み物の持ち込みOKで、日本やマレーシアなどと同じ対応になっています。
機内に入ると、先ほどのクルーがまた出迎えてくれました。E機長以下クルーは全員同じです。
13時15分、ドアクローズ。13時21分にタキシーアウト。ここの空港はプッシュバックする必要がない、自走式のスポットなので、そのまま誘導路を通り滑走路へ。降りたのとは反対側のサイド、RW12を使って13時24分に38秒ほど滑走し、テヘランへの短いフライトの開始です。
離陸から5分後の13時29分にシートベルトサイン消灯。機内サービス開始です。やはり往路と同じくボックスに入った機内食の配布が始まりましたが、中身は緑色の得体のしれない物が挟まったバーガー。これ、なんだろうと思っていたのですが、イランでは結構ポピュラーな野菜と卵を使ったバーガーだったようです。
イランを南北に縦断するフライトなので、途中で雪をかぶった山脈の上や、砂漠を通過する結構変化に富んだ機窓風景が楽しめました。
機内食を食べ終わる頃には降下開始。13時58分にシートベルトサインが点灯し、テヘラン・メヘラバード空港への降下が始まりました。14時11分、ギアダウン、14時15分、RW29Lに着陸。どうもこの空港、2本あるうちの1本の滑走路は、メンテナンス工事中でランウェイクローズになっているようで、事実上の1本運用になっているようです。14時21分、スポットイン。やはり復路も1時間弱の空の旅になりましたが、普段の空の旅では味わえない充足感のあるフライトになりました。
ちなみに、イラン・アセマン航空ではB727をあと2-3年使う、とのことなので、まだイランに行けば、おそらく世界最後になった「旅客型のB727に乗る」ことが可能です。
イラン・アセマン航空ハンガー前のスポットに駐機されたので、ここからターミナルへはバスで移動。この後、夜のフライトで「世界の半分」と呼ばれた古都イスファハンへと向かいますが、それまでは市内観光の時間になるそうです。