Boeing747-300 (10機)
(-346) JA812J/3J/63/66/73/77/78/79/85/89
Japan Airlines Boeing747-346 JA8185 at NRT/RJAA (20 March 1991)
-200Bのアッパーデッキ延長型。その後の-400のデザインにつながる「瘤長」のクラシックとなった。JT9D-7Rエンジンを装備。JALとJAAが導入。JA8189は、新造機としてデリバリー後、退役までJAAで活躍しているが、カスタマーコード上はJAL扱いになっている。
9機が導入され、当初は欧州・北米路線で、その後アジア路線などで活躍した。
Boeing747-100B/SR/SUD (2機)
(-146B/SR/SUD) JA8170/76
Japan Airlines Boeing747-146B/SR/SUD JA8176 at FUK/RJFF (18 February 2006)
-100型では唯一のアッパーデッキ延長型となったモデル。日本国内での運用を考慮した、離着陸性能と脚部強化と共に、アッパーデッキが-300と同じ長さまで延長されている。-300との最大の違いは、搭載のエンジンで、PWのJT9D-7Aを搭載しており、長距離の運用に向かない機体となっていた。こちらも2機のみが製造されただけの貴重な機体であった。
Boeing747-300/SR (4機)
(-346/SR) JA8183/84/86/87
Japan Airlines Boeing747-346SR JA8187 at HND/RJTT (11 August 1996)
-100B/SR/SUDとの違いは、装備しているエンジンのみで、日本国内での運用を想定した対応が施されていた。1999年に、燃料タンクの増設等の改造工事を受けて、国際線に転用されている。
Boeing747-400 (48機)
(-446) JA8071/72/73/74/75/76/77/78/79/80/81/82/85/86/87/88/89/8901/02/06/09/10/11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/21/22
(-481) JA8094/95/96/97/98/8958/62/401A/402A/403A/404A/405A
(-47C) JA8091/92
Japan Airlines Boeing747-446 JA8088 at KIX/RJBB (29 April 2010)
グラスコックピット化と2名乗務を可能にした第2世代型のB747として、1989年に登場。最大の特徴として、-300から採用された長いアッパーデッキと、翼端のウイングレットがある。JAL、ANAの旅客型として、1990年から使用された。1990年代、2000年代における国際線の主力機であったので、私自身もよくいろいろな路線でお世話になった。
政府専用機も分類上は-400となり、購入後自衛隊に移管されるまでのわずかの間、総務省の機体として、JA8091/92のレジスタで飛んでいた時期がある。
Boeing747-400(BCF) (0機/6機)
(-446/BCF) JA8072/8902/06/09/11/15
Japan Airlines Boeing747-446/BCF JA8915 at NRT/RJAA (12 July 2009)
ボーイング社での改造を受けた-400の貨物機転用型。貨物型なのにアッパーデッキが長いことが特徴だが、後ろ半分は窓が潰されている。JALのみ改造・運用した。
Boeing747-400D (19機)
(-446D) JA8083/84/90/8903/04/05/07/08
(-481D) JA8099/8955/56/57/59/60/61/63/64/65/66
All Nippon Airways Boeing747-481D JA8961 at ITM/RJOO (12 January 2014)
-400Dは、-400におけるSRとして登場。-400のシンボルでもあるウイングレットを装備していないことが特徴で、パッと見は-300と区別がつきにくい。JAL、ANA双方が導入しているが、国際線主体のJALが導入機数が少ない傾向が見られる。
日本国籍の旅客型として最後まで運用され、最終フライトはJA8961が務めている。
Boeing747-400F (10機)
(-446F) JA401J/02J
(-4KZF) JA01KZ/02KZ/03KZ/04KZ/05KZ/06KZ/07KZ/08KZ
Japan Airlines Boeing747-446F JA402J at NRT/RJAA (2 May 2010)
-400の全貨物型。アッパーデッキが長い必要がないため、-200Bと同等の長さまで短縮されている。JALとNCAが導入したが、2019年までに全機退役済み。
Boeing747-8F (8機)
(-8KZF) JA11KZ/12KZ/13KZ/14KZ/15KZ/16KZ/17KZ/18KZ
Nippon Cargo Airlines Boeing747-8KZF JA13KZ at NRT/RJAA (9 February 2013)
貨物型としてはNCAが最新の8Fを8機導入しており、国内の航空会社に747が居なくなった訳ではない。ただ、旅客用の-8Iの導入はなく、乗りたいと思えば外国籍の機体に乗るしかないことになる。
2014年3月末現在までで、日本国籍をつけて飛んだB747は182機。ついに残すところNCAの所属機の8機のみとなります。寂しい限りです。最近は外資系航空会社でも、後継機の導入が進んでいますが、やはりB747は偉大な飛行機だった、と思います。