Tango Lima


※この記事は2013年に書いたものを若干加筆修正したものです。

このタイトルを聞いて、すぐに「ああ、懐かしいですね!」と言う言葉が出てくる皆様は、おそらく同年輩かもう少し若い皆様までかな、と思います。
レバノンを拠点に飛んでいた貨物航空会社、トランスメディタレニアン航空は、緑色の機体に黄色の尾翼、TMA of Lebanonのタイトルが入って飛んでいました。レバノン自体は21世紀に入るくらいまで、政情不安や内戦などもあり、渡航することすら危ない、と思われていたようですが、今やその隣国のシリアと、立場が逆転してしまった感があります。
そのTMAですが、成田に定期便として乗り入れて来ていたのですが、とにかく時間通り飛んで来ないことで有名な航空会社でもありまして、私はたまたま運が良かったのか、人生初の成田撮影で、運良く撮影することができてしまいました。

Trans Mediterranean Airlines Boeing707-321C OD-AGP at NRT/RJAA (20 March 1991)

この航空会社、レバノンの政情不安もあって何度も経営難に陥り、しかもB707の老朽化もあって、日本路線は1990年代初頭には運休になり、その後保有機の更新を進めることもできず、欧州向けのみ2002年にB707からA310に機材を変更していますが、2004年にレバノン政府から運航停止処分を受けています。
その後、2008年に、レバノンのメッドエアウェイズの支援を受け、A300-600Fを導入して運航再開。その機体は、以前マレーシア遠征で捕獲したこちらの機体です。

Trans Mediterranean Airlines Airbus A300-F4-622R OD-TMA at LGK/WMKL (22 March 2013)

ご存じの方も多いかと思いますが、元ギャラクシー航空のJA02GXとして飛んでいた機体です。他にB767も1機保有しているようですが、こちらはユーロアトランティック航空からのリース機材ですね。

Trans Mediterranean Airlines Boeing767-375(ER)F CS-TLZ (Photo by RF via H.S. Jones)

友人が撮影したショットがあったので掲載しておきます。現在はアマゾンプライムエア(アトラスエア)に移籍して米国で飛んでいるようですね。


結局、TMAは2014年に運航を停止、日本への再就航をすることなく姿を消してしまいました。A300-600Rは、EAT Leipzigに移籍しており、かつて日本の空を飛んだA300-600Rが意外なところで集結していたことになりますね。

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