格安航空会社(LCC)の代名詞的な存在の1社でもあるエアアジア。グループ会社のエアアジアXが日本に乗り入れて結構経ちますが、その間に路線網は全アジアとオセアニアに展開されており、すでにかなりの場所にクアラルンプールから行くことができるようになっています。
さて、そのエアアジアX、新たな乗り入れ先としてターゲットにしていたのがホノルルで、実は数年前から「エアアジアXが関空からホノルルに飛ぶ」と言う噂がまことしやかにささやかれていました。そして、2017年に入ってすぐ、エアアジアXのCAさんたちから「夏からホノルル就航するからまた乗ってね~(←エアアジア的な乗りだとこんな感じ)」と言われ、就航を確信したのでした。
そして、2017年2月になって公式に発表があり、2017年6月28日からクアラルンプール~関空~ホノルルを週4便運航すること、関空発深夜、ホノルル着午後、ホノルル発夕方、関空着夜の絶好のスケジュールが発表。初便就航の1週間後の2017年7月5日発の便に、我が家もすぐに予約をして、ハワイへと飛んでいくことになりました。
ご存じの通り、我が家はイランへの渡航歴がありますので、米国出入国に際しては査証取得が必要になります。6月に入って大阪のアメリカ総領事館でのインタビューを受け、無事に1週間ほどで査証が発給されました。普通であれば査証は要らない(ESTA取得は必須)ですが、我が家特有の事情でもありますね。
そして当日。出発が23時台、と言うことで、夕方まで普通に会社で仕事を済ませ、自宅でシャワーを浴びて、スーツケースを持って車で関空へ。出発3時間前に空港に到着し、職場から関空に直行した嫁と合流。エアアジアXの長蛇の列のチェックインに並びます。
従来エアアジアXのフライトは、オンラインチェックインで搭乗券を発券しておき、それを使ってチェックインすることが可能ですが、ホノルル線のみ不可。チェックインカウンターに並んでいると、どうもバンコク行きのタイエアアジアXのお客さんもこの列に並んでいたようで、係員が整理すると、列はあっという間に半分くらいになりました。それでも結構な混雑ではあります。
チェックインカウンターで嫁の搭乗券が出てこないので、結構またされた結果、なんとセキュリティチェックに引っかかったようで、「搭乗口で再度セキュリティチェックを行う」と言うことのようです。なんでもアメリカ便は、怪しい人間+無作為で抽出した数人のセキュリティチェックを行うようになっているようで、むしろイラン渡航歴としては複数回の私ではなく、1回しかイランに行ってない嫁が引っかかるとは・・・
夕食を済ませようと2階に行ってみると、すでに大半の店がオーダーストップ。どうも関空は深夜に空港を出発するお客さんに対する部分がマイナスのままですな・・・開いていたすき屋で夕食を済ませ、セキュリティチェックを通過してゲートへと向かいます。
就航2週目とは言え、旅行会社が格安パックを売りまくったのか、かなりの人がゲート付近に居ました。今日の運航機材は9M-XBA、比較的新しい機体での運航ですが、どうもこのホノルル行きの1便、2便は、クルーレストの有無などの運用できる機体に制限があるようで、XXY、XXZ、XBA、XBB、XBCの5機を回しているようです(現在は解除)。
さて、ゲートで別室送りになった嫁を置いて私は機内へ。座席指定の権利を購入していたので、後方の2人掛けを取ってますが、ほぼ満席での運航のようです。しばらくすると手荷物収納の機内アナウンスが流れますが、やはりホノルル便でもこの飛行機がマレーシアの航空会社のものであることを主張するかのように、最初は「Tuan-tuan dan puan-puan」で始まり、「Terima kasih」で終わるマレー語が最初でした。ちなみに毎回マレー語のアナウンスが入る訳ではないようでした。そしてエアアジアX恒例の「給油中なのでシートベルトは締めないように、とのアナウンス。万が一発火したらすぐ逃げられるように、ということでしょうか。
しばらくすると別室検査を終えた嫁も合流。鞄を開ける、靴を脱がせると言った厳しいセキュリティチェックが行われたようですが、問題ないと判断されて搭乗できることになったようです。
23:34、キャプテンアナウンス。世界的には、ウェルカムアナウンスは機長が入れる、と言うのが一般的で、日本の航空会社の機長はシャイなのか、全然しゃべってくれないことが多いです。エアアジアXのフライトも、まずはキャプテンがウェルカムアナウンスとフライトの状況を説明、と言うことになります。機長Pさん、コパイはSさん、チーフパーサーはJさんとのこと。ホノルルまでの飛行時間は7時間40分で現地の現在の天候は曇り。離陸後東に向かい、太平洋上を39,000フィートでの飛行を予定、あと1名の乗客の搭乗を、待っているとのこと。
23:36、ドアクローズ。23:37、プッシュバック開始。再び機内アナウンスがチーフパーサーから、続いて日本人クルーから日本語で入ります。先ほどのキャプテンアナウンスと内容はほぼ同じでした。
23:41、タキシーアウト。空港南側、裏側のゲートからRW06Rに向かってタキシングを行い、深夜ということで混雑もなくランウェイへ。23:50、RW06Rより45秒滑走でエアボーン。ホノルルへの空の旅が始まりました。
23:56、シートベルトサイン消灯。エアアジアXの場合は、離陸後の機内サービスは、飲食物の機内販売と、グッズや免税品の機内販売をするだけなので、結構手早くサービスが終わります。今回ようやくフライトタグキーホルダーを機内販売で入手。今年1月に乗った時からずっと機内で聞いて「ない」「品切れ」を繰り返した商品をようやく購入することができました。
私たちは空港で夕食も済ませ、シャワーも浴びてきたので、あとは眠るだけです。エアアジアXは機内を減光してくれるので、眠るには好適です。ただし、エアコンの温度が全体的に低めにセットされている「東南アジア仕様」なので、防寒対策は必須。毛布などは有料なので、我が家はポケッタブルの上着を持って行きました。
トイレで歯磨きを済ませて、上着を着こみ、アイマスクをして、ヘッドホンプレーヤーで音楽をセットしたら準備完了。そのままリクライニングを倒し、しばらくすると眠っていました。
寝たのが日本時間の1時頃、3時間半ほど眠っているうちに太平洋を横断し、ハワイ時間の午前9時45分、日本時間の午前4時45分に機内販売のアナウンス。機内が明るくなるのですが、眠いのでそのまま眠ってしまい、次に気が付いたのは11:05のホノルルまで1時間20分のアナウンスでした。
12時になり、再びキャプテンアナウンス。41000ftから降下を開始、ホノルルまであと30分で到着すること、ホノルルの12時時点の天候は晴れ、30℃とのアナウンスが入りました。
12時15分、着陸の準備に入る旨のアナウンスとシートベルトサインが点灯。12時27分ギアダウン、12時30分、RW08Lに着陸。12時35分にスポットイン。
LCCだからこそ邪魔されることなく眠れた感もあり、長時間のフライトでも快適な空の旅でホノルル到着。ハワイでの3泊4日の旅が始まりました。