青春の747[377/21706]Boeing747-251B N624US

1991年の成田。当時、遠征に行くと、週1便、2便と言った規模での運航しかしていなかった航空会社の機体の写真は、非常に貴重な1枚でした。イラン航空やUTAフランス航空(現在はエールフランスに吸収)、エアパシフィック(現在のフィジーエアウェイズ)などは、皆さん少々天気が悪くてもシャッターを押していました。

一方で、次から次へ、山ほどやってくる機体は、かつて「ゴミ」と呼ばれ、シャッターすら切ってもらえませんでした。成田であれば、本日ご紹介するノースウエスト航空のB747-100/200Bと、他にユナイテッドとJALの同型機も該当していました。
デジタル時代の現代であれば、シャッターは次々切ることができますが、当時はフィルム。36枚使いきる度にフィルムを交換、そしてフィルムの本数だけ現像代もかかったので、次から次へとやってくる飛行機に対してシャッターを切ると、「今の何かあるんですか?」とすら聞かれるほどでした。

そんな中で、やはりフィルムを巻いてしまいたい時などは、ちょうどやってきた「ゴミ」にシャッターを切る、と言うことを、大半の人がやっていました。そんなコマが、本日ご紹介するこちらです。

「フィルムを巻いてしまいたい」と言う意識も働いているので、真横のショットではなく斜め前、そしていずれもトリミングが必要、と言う状態のショットでした。当時であれば、プリントとして役に立たないショットだったんですが、現代のスキャナによって、とりあえずこちらでご紹介できるレベルには補正がかけられるくらいのショットにはなっていました。

数年前のデルタのフライトの大半が元ノースウエストのフライトだった訳ですから、どれくらいこの時代にノースのB747が「ゴミ」と言われていたか、と言うことに尽きると思います。
しかし、この塗装も、すでに次の「Bowling shoe」あるいは「成田エクスプレス」と呼ばれる塗装に変更が決まっており、2年くらいで完全に消滅しています。私自身、この塗装は「撮影したつもり」になっていて、今のクオリティチェックで「合格」とできるショットが1枚も残っていなかったことに愕然としてしまいました。

「あの飛行機、珍しくもなんともないから、写真撮りません」とか言われているのを、空港でもよく聞きますし、かつての私も言っていたので、偉そうなことは言えないのですが、デジタル時代の現代、やはり飛んでくる飛行機すべてとは言いませんが、できるだけ綺麗な状態で、きちんと撮影しておきたいと思ってしまいますし、できるだけ私は押すようにしています。

ちなみにこのN624US、ノースウエストに最後まで残った747クラシックで、2009年に退役するまでずっとノースウエストに在籍、その後カリッタエアに部品取り用の機材として売却され、2015年にオシコシで解体されたことが確認されています。

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