飛行機撮影でEOS Rはどこまで使えるか(その3)

前回は純正レンズ+純正テレコンの組み合わせでしたが、メーカーの推奨していない使い方も書いておきたいと思います。ケンコーから「テレプラス」と言う廉価版のテレコンバータが発売されています。もちろんEF 100-400mmを持っていけるシチュエーションであれば、上記の通りで完了なのですが、持って行けないシチュエーションで、機材をできるだけコンパクトにまとめる、としたらと言うことを前提に、少しまとめてみます。
手元にあったのはEF-S 55-250mm F4.5-5.6 IS STMとEF 70-300mm F4-5.6 IS II USMです。後者はケンコーのホームページに使用不可の旨の記載がありまして、実際に装着したところ絞りが作動せずにエラーになったので、本当に使えないようです。前者を使ってみます。

タイトル周りの色収差が目立つ

この通りですが、どうも色収差が出てしまう場合もあって完璧ではありません。解像感は悪く、全体的に絵が眠い、と言うところも問題点としては出てきます。ただ、緊急用としては、フルサイズ換算で800mm F11として使えているので、全くダメ、と言う訳ではないようです。

こちらは色収差よりも全体的な解像感不足が・・・

もう一つ、このレンズはもともとがAPS-C用ですので、EOS Rに装着するとクロップになってしまい、フルサイズでは使えないことになります。もちろんクロップでも800mmの画角が得られるに越したことはないのですが、フルサイズで撮影することを想定し、EF 70-300mm F4-5.6 IS USMを購入してみました。

テレプラスなしの解像感は悪くない

レンズの設計は古いのですが、一応デジタル世代ですし、比較的評判は良いです。1.5万円くらいで入手できるお手軽なレンズとしては結構良い1本ではないかと思います。テレプラスを装着しない場合はきちんと解像してくれていまして、当日の天気がイマイチだったのでパッとしない画になっていますが、同日ほぼ同時刻のRF24-240mmでも同じような画になっているので、差は少ないです。
テレプラスの2x装着で140-600mm F8-11.2ですので、フルサイズで600mm、クロップで960mmの画角が得られることになります。

解像感はイマイチだが、EF-Sにつけるよりかはまともな画像?

こちらのレンズのテストでは、色収差の問題はクリアしましたが、一方で絵が眠い問題はクリアになりません。やはり解像感が悪いのは目立ちます。ただ、この辺りはテレコンバータの画質低下の問題なので、これ以上の改善は難しいのかもしれません。

いずれにせよ、「レンズを持って行けない緊急避難的使い方」に限れば、テレプラスを使った撮影についても使えなくはない、と言えそうです。

EOS Rを使う上で、もう一つのメリットが、EFレンズ使用時に、マウントコンバータをかます必要があるのですが、マウントコンバータにドロップインフィルタを挿入できるようになっているものがあります。フィルタはクリア(=コーティングガラス1枚)と、C-PL、可変NDの3種類です。
このドロップインフィルター、EF 300mm F2.8Lなどで採用されているものとサイズが全く違うので、新規ですべて購入する必要があるのですが、EFレンズであればすべてのレンズにおいて、フィルタをレンズ前面に取り付ける必要がないので、かなり便利です。
とりあえずこれは購入したものの、なかなか使う場面がないので、現状はまだ置いたままです。NDフィルタでの減光や、C-PLフィルタでの偏光操作についても、手元のドロップインフィルタで行う必要はあれど、撮影時の荷物を減らす効果も出て来そうです。

3回に分けてEOS Rでの飛行機撮影について書いてきましたが、もちろんこれ以外の使い方はいくらでもあると思います。そして、ファームウェアのメジャーアップデートがあれば、劇的にカメラの性能が変わる可能性もあります。
EOS R5の開発が発表され、R6の発売も噂されていますので、こうした飛行機撮影が、なお一層変化してくれることを期待したいと思います。

(作例はEOS Rで撮影)

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