正直私自身も、夜の写真の色調補正は試行錯誤の繰り返しになっています。何度も何度もやり直し、満足の行く1枚が出来上がったと思っても、その後新たに処理方法を見つけたり、教えてもらったりするので、結局もう一度やり直した画像が、前よりも格段に良かった、なんてことも多々あります。
最近、フィルムスキャンの画像処理を勉強していると、その処理が夜撮にも応用できることに気が付きました。
撮ってそのまま出すとこんな感じです。
QANTAS Airways Boeing747-48E VH-OEB at NRT/RJAA (6 October 2012)
もう少し黄色を抜くことで、自然な感じを出すことができる、と言うことが分かりますので、補正してみます。
QANTAS Airways Boeing747-48E VH-OEB at NRT/RJAA (6 October 2012)
かなり写真の印象が変わります。こちらの方が、目で見た感じに近いと思うので、印象としてはこの方がいいんじゃないかな、とも思います。
同じ日のもう1枚も処理しなおししてみます。
Air Niugini Boeing767-341/ER P2-PXV at NRT/RJAA (6 October 2014)
こちらは比較的自然な感じに仕上がっていたのですが、それでもやはり機体は黄色がかかっていますし、全体的に甘い感じの写真になっています。
これも同じように画像処理をかけていきます。
Air Niugini Boeing767-341/ER P2-PXV at NRT/RJAA (6 October 2014)
トリミング位置も少し変えてみましたが、こちらも同じ場所なので、黄色を抜いて、その後補正をかけています。
基本的に、色のバランスの問題なので、私も今まで「どうやるんですか?」と聞いても、みなさん「1枚1枚の処理が違うので、一言では教えられない」と言われまして、実際自分で試行錯誤しないと、結局は分からないんだな、と思いました。
色合いがどうも、と思っている方は、是非自分でいろいろと試してみることをお勧めします。コツは「いかに自分の見たままの絵を作るか」と言うことにあるんじゃないかと思います。