旅行も6日目になり、残りのフライトはイラン国内線4回とイラン航空のクアラルンプール便、それに日本に帰るマレーシア航空の6フライトになりました。ほぼ半分の日程を消化したことになります。
6日目も早朝からメヘラバード空港のターミナル4に向かい、シラーズへと向かいます。カスピアン航空38便に搭乗することになりますが、予定機材はMD-82になっています。ところがチェックインを済ませると、席番に「F」が含まれています。確認してみると、「今日はB737での運航だ」とのこと。個人的にMD-80シリーズ大好きなのですが、なかなか乗せてもらえないのがさみしいところです。
毎度の通りセキュリティチェックを通過し、シラーズ行きのゲートでフライトを待ちます。搭乗時刻になると、これまでと同様、チケットをもぎられたあと、バスに乗せられるという一連の流れになってきます。
バスは空港内を走り、1機のB737-300の前で止まりました。UR-COK、ウクライナ国籍の機体で、しかも尾翼のロゴマーク以外に航空会社を示すサインはほとんどない、いわゆる「冷奴」に近い機体です。以前はロシアの機体が多かったイランですが、最近はロシア以外の旧ソ連諸国の機体が増えているようで、この機体もそれに該当します。尤も、カスピアン航空には、元マレーシア航空のB737-400がハイブリッド塗装で飛んでいたりしますが・・・。
機内に入ってみると、まず客室乗務員のお兄さんが明らかにイラン人ではありません。聞いてみるとウクライナ人とのこと。コックピット見学のリクエストを済ませ、自席へと向かいました。
6時10分にドアクローズ、6時17分にタキシーアウトになり、6時21分、RW29Lからエアボーン。9分後、6時30分にベルトサインがオフになりました。
機内サービスはこれまで乗ってきたイランの航空会社と同じく、軽食のサービスがあるようです。ただし、基本的に飲み物はパックに入ったもののみ、ということのようです。機内食を食べ終わったら、毎度の機内探検です。
基本的に中古機はトイレにその遍歴が出やすいので、トイレに行ってみます。予想通り、この機体がたどった遍歴が垣間見れました。標準で書かれている英語に加え、ドイツ語、イタリア語、ウクライナ語、ペルシャ語が書かれています。後で調べてみたところ、Boeing737-31S、ドイチェBAへデリバリーされた後、インド、イタリア、リトアニア、ウクライナと転々。現在はウクライナのエアライン所属のままイランのエアラインで飛んでいる、ということでしょうか。
しばらくするとチーフパーサーから声がかかり、飛行中のコックピット見学に許可が出た、とのこと。促されて中に入ってみると、3名乗っているうちの2名がイラン人ではありません。聞いてみると、なんと昨年10月に運航を終了したロシア第2のエアライン、トランスアエロの方々で、ロシア人とのこと。「 Здравствуйте!」とあいさつすると、結構喜んでもらえました(^^;)。
さて、距離的には400マイルほどの路線なので、ここまでいろいろやっているうちに7:06シートベルトサイン点灯で席に戻ります。7:21、ギアダウン、7:23、RW29Lにランディング。7:27にオープンスポットに到着となりました。
我々のグループは最後の降機になることが多いのですが、今回も例外なく最終になりました。イスファハンではバス1台用意してもらえましたが、こちらは最後のバスを待たせて出発となるようです。ロシア人のパイロット2人には「Спасибо. До свидания」と、イラン人のクルーには「Merci, Khodahafez」と言って機を後にしたのでした。