テヘランの交通渋滞

テヘランの交通渋滞

一般にイランのイメージを聞いてみると、大半の人は砂漠の国、という印象を持つらしい。産油国で中東に位置しているので仕方がないと言えば仕方がないのだが、一般的に日本人の中東のイメージで考えれば、その想像はあながち間違っていない。ただ、それはあくまで想像であって、現実は異なるケースが多々ある。
イランの首都テヘランは、標高1200mの高地に位置していることは、意外に知られていない。ケッペンの気候区分ではステップ気候に属するので、乾燥帯ではあるが砂漠ではない。したがってテヘランは雨も降るし、冬はとんでもなく寒い、ということになる。実際に行ってみると、砂漠の印象はまったくなく、砂漠気候の国の街とは雰囲気が異なっている。


さて、テヘランに行ったことがある人が思い浮かべる光景、と言えば、やはり交通渋滞ではないだろうか。テヘラン市内には地下鉄が走っているとは言え、その路線網は十分とはいいがたく、実際に乗ってみると結構混雑していることが多い。さらに道路も整備されているとは言え十分ではなく、運転マナーも2車線の道を3車線、4車線として使っていたりするので、当然だが朝晩を中心に大渋滞することになる。

そして、車の台数が多い割に、低公害車が少ないせいか、平日は排ガスによる大気汚染も結構酷いことがあげられる。貼り付けた写真はまさにこれを集約した1枚なのだが、ここまで車が多いことは失礼ながらまったく想像しておらず、イランに到着して最初のカルチャーショックであったと言っても過言ではない。
一方で、イランは私の訪問してよかった国のトップ5に余裕で入るほど、行って良かった国でもある。今はなかなかイランに行くことは難しいが、いつか息子を連れて行ってみたいと思っている。きっとイランの友人たちは歓迎してくれるに違いない。

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