私の海外旅行先で最も回数が多いのは、間違いなく香港である。さすがに昨年は行かなかったが、ほぼ毎年香港に飛んでいるし、現地にも複数の友人が居て、私自身の居心地も良いとくれば、行かない方が稀なケースになってくる。しかも最近はLCCの就航で航空券価格は下がっており、マイレージでも空席が出やすいことに加え、異国情緒も十分にあるので、手ごろに行くには本当に良い目的地になる。
さて、香港に行ったところで、観光するところは皆無に近い。では何が楽しみに香港に行くか、と言われれば、食事である。ホテルも朝食なしで予約をして、朝から現地のローカルフードを楽しむのだが、その中で私自身が「お金をかけて食べる」場合にセレクトするのが海鮮であろう。
レストランはいくつかあって、ロブスターのバターチーズソース炒めのような、中華料理ではなさそうなものを売りにしているところもある。これはこれで好きなのだが、中華料理らしい海鮮となると、海辺のとれたてを調理してくれるところが良い、ということになる。
具体的には鯉魚門や西貢などが有名だが、もちろん街中にも新鮮な海鮮を出してくれるレストランは沢山ある。
香港では、蝦は生きているものを調理していないとダメだそうで、観光客相手のレストランなどでは、水揚げから時間がかかって、すでに死んでいる蝦を出しているところもあるとのこと。鯉魚門や西貢のレストランでは、店の前の生け簀から食材を選んで調理してもらうので、鮮度については折り紙付き、ということにもなる。
いろいろ食べて、1人300~400香港ドルくらい。日本円で5000~6000円くらいで、絶品の海鮮中華料理が楽しめる。日本で食べたら1人1万円コースになってしまうので、それを考えれば、香港で海鮮中華を食べるのは止められないのであった。