個人情報

個人情報

一部の人にしか使えなかったインターネットが、すでに社会インフラとして使用されるようになって、結構な時間が経つ。この間に、インターネットで容易に個人情報が検索できてしまうことが多々出てきており、こうしたブログなどを含め、個人情報はあまり書かないようにしている。
と言って、このブログに書いている内容を読めば、私の家族構成や住んでいる地域などはある程度特定できてしまう訳で、そのあたりは仕方がないと思っている。ところが、先日ネット上に「犯罪者が情報を得る手段はSNS」という記事があったので、今日はその話を書いてみたいと思う。

イギリスの調査だったか、窃盗犯罪で検挙された人に対し、情報収集として何を使ったか、ということを聞いていた。その回答の1位は、見事にSNSの書き込みを見る、だったとのこと。例えばSNSに、「いつからいつまで旅行に行く」という記述があれば、その間その家は留守になるので、泥棒に入りやすい、となる訳だ。
もちろん泥棒に入るばかりではないだろう。例えば子供を誘拐しようとする犯人は、家族に子供がいるかどうか、ということをSNSで知ることができる訳で、それゆえ私も家族の写真どころか自分の写真さえ、誰もが見られる場所には公開しないようにしている(尤も、欧米人はそこに抵抗はあまり感じないようで、自身の写真はよく貼っている人が多い)。

ところが、こうしてインターネットが普及してくると、どうも自分の書き込みが「誰もが見られる状態」になっていることに気が付いていないのか、個人情報の保護ということに対する意識が希薄な方が所々で見られる。一度、某SNSで、「免許証の更新をしてきました!」と言って、住所や生年月日の入った免許証を、モザイクも何もかかっていない状態でそのまま写真を出していた方を見たことがあるが、だいたいこの手の方は危機管理の意識についても希薄なことが多い。その方は、「個人情報晒しちゃってますよ」とコメントもしてもらっているにも関わらず、そのままにしていたのだから、危機管理能力と言う意味ではかなりヤバい。
そういう人に、下手に旅行に行く話なんかしてしまうと、誰もが見ているSNSやらブログやらに、例えば「ぢょーんづさん、明日からのハワイ旅行気を付けて行ってきてください!」なんて平然と書かれてしまう。逆に私の情報を持っている犯罪者に、「こいつは明日からハワイに行くから家は留守だ」という情報を意図せず与えてしまうことになる。そしてこの手の方は、だいたい自分の写真はもちろん、家族の写真も晒してしまうことが多い。家族に対する危機という意識も当然だが希薄である。

それゆえに私はSNSも含めて、リアルタイムでの投稿はあまりしていない。唯一、公開設定が限定できる某SNSに、一部の信頼できる友人向けに公開しているにすぎない。このブログも誰が読んでいるか分からないが、きっと思わぬところで情報が結局は漏れているのかもしれない。

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