出張の服装

普段は内勤で制服なので、普段はスーツは着ることがない。内勤メインでやっていたうちは良かったのだが、ここ数年は出張や外出が増えて客先に行く機会も多くなったので、複数のスーツを持っている。数年でへたるので、高級品も買わないし、へたったな、と思ったら廃棄して新しいものを購入している。ネクタイにしても同じ傾向である。

日本国内のみの出張だったら基本的にスーツのみで何とかなるのだが、最近はアジア圏とは言え海外にも時々行くことが出てきた。その場合はどうすれば良いのか、ということになり、いろいろ回りに聞いてみると、全員が口をそろえて「スーツは要らない、着て行かない」とのこと。
アジアではスーツ姿をしていると、「使われている人」というイメージになるらしく、基本的にスーツは着ないとのこと。さすがにTシャツにジーンズでは無理があるが、カジュアルな恰好でも良いらしく、「チノパンにジャケット程度で」とのことで、アジア圏への出張用に数年前に準備した。
ところが担当業務が終わり、しばらく海外への出張がなくなってしまうと、ジャケットはほとんど着なくなり、チノパンは普段着として使うので、あっという間に色あせてしまった。ジャケットはクリーニングに出して我が家のクローゼットに入れておいて、チノパンは「次の出張が来たら買えばいいや」と思っていた。

そして年の単位で時間が経過し、再びアジア圏へ出張に出ることになった。年の単位でクローゼットに入っていたジャケットはカビが生え、もちろんチノパンはすでに手元に残っていなかった。結局、また出張に行くにあたって新調することになってしまったのだが、当時より良かったのは、ユニクロなどのファストファッションでもこの手の物が入手しやすくなっていることがあるだろうか。実際、セットアップスーツとして使えるジャケットとパンツのセット、なんてのも売られていた。
セットアップでは買わなかったけれど、こういう商品って意外に便利だな、と感じた。

辞令

先月会社で異動の辞令があり、部署を異動することになった。辞令が発令される前に、基本的には内示があることが多いのだが、内示では「現在やっている業務と、他の部署の近い内容の業務を強化したいので、そこに異動して欲しい」というものであった。

ところが蓋を開けてみたら、強化どころか人員削減、気が付いたら梯子を外されていた。どうなったかと言うと、私が担当していたAという業務と、別の2人が担当していたBという業務があり、AとBは近いので、Bの部署に異動して、AとBの一部を担当する、というニュアンスであった。
ところが実際出た辞令は、Bの部署に異動し、私が一人でAとBをする、という状況なので、結果3人分の仕事を一人で、そしてアシスタントも1人に削減(従来はAに1人、Bに1人)という、とんでもないものであった。

もちろんこの状況を見て、大半の人が疑問に思ったらしいのだが、当事者の私が一番驚いた。ただ、仕事はしないとどうしようもないので、毎日この与えられた業務をこなしていくしかないのだが、やってもやっても終わらないのに加え、出張回数も3倍とまではいかないが、倍近くに増えた。帰宅後はくたくたで、このブログともう1個のブログで書こうとした記事はとん挫したままである。

この状況で、おそらく会社の中で一番割を食ったのは私だが、それ以上に割を食ったのは嫁であろう。5月から職場復帰したのだが、そのタイミングで旦那は仕事が明らかにオーバーフローする状態になっているのだから、嫁が息子の面倒を見ないといけない回数は圧倒的に増えてしまったのである。

ということでしばらくはバタバタすることになったので、今まで以上に記事の更新は遅くなるかも。

ふるさと納税

ふるさと納税を始めて3年目になる。最初は年末に駆け込みで支払いしただけになってしまったが、昨年からは1年かけてじっくり考え、今年はさらに1年の間にいろいろともらう算段を整えた。
我が家は基本的に食品をもらうことにしているのだが、今年は果物と米と肉にほぼすべての資金を投入した。少しルールも変わったので、今後この分量が継続されるか微妙だとは思うが、少し書いてみたい。


★果物

山形から洋ナシ(ラ・フランスとシルバーベル)を各5kgもらった他、長野からリンゴ(シナノゴールド)、高知から温室栽培のマンゴーをもらった。洋ナシとリンゴはうちの息子もパクパク食べていたのでおいしかったのであろう。

★米

山形からひとめぼれと山形95号の玄米を30kgずつ、合計60kgもらった。これで我が家の1年分の米に相当する。精米機は近所にコイン式があるので、常に搗き立ての米が食べられる。こちらもうちの息子はパクパク食べていた。元々偏食のない子なので、本当においしいかどうかは微妙ではあるが。

★肉

宮崎から牛肉、豚肉を合計5kg以上。これも数か月分に相当。

果物の一部は職場のふるさと納税をやっている人たちと物々交換。ラ・フランスがル・レクチェに変わったり、お菓子に変わったり、いろいろなものに変わっていく。他に泉佐野市のポイントも持っており、適宜肉だのアイスクリームだのに交換して飲食している。
この制度そのものがすでに破たんしている、とも言われるのだが、寄付をすることで今まで興味を持たなかった日本の地方都市に少しは興味を持つようになると思うので、良い制度だとは思う。ただ、あくまで寄付であり、返礼品はおまけ、という総務省と、返礼品を豪華にしてでも寄付を募る自治体の間の乖離については、総務省側が最初から想像できたのではないか、と思ってしまう。

個人情報

一部の人にしか使えなかったインターネットが、すでに社会インフラとして使用されるようになって、結構な時間が経つ。この間に、インターネットで容易に個人情報が検索できてしまうことが多々出てきており、こうしたブログなどを含め、個人情報はあまり書かないようにしている。
と言って、このブログに書いている内容を読めば、私の家族構成や住んでいる地域などはある程度特定できてしまう訳で、そのあたりは仕方がないと思っている。ところが、先日ネット上に「犯罪者が情報を得る手段はSNS」という記事があったので、今日はその話を書いてみたいと思う。

イギリスの調査だったか、窃盗犯罪で検挙された人に対し、情報収集として何を使ったか、ということを聞いていた。その回答の1位は、見事にSNSの書き込みを見る、だったとのこと。例えばSNSに、「いつからいつまで旅行に行く」という記述があれば、その間その家は留守になるので、泥棒に入りやすい、となる訳だ。
もちろん泥棒に入るばかりではないだろう。例えば子供を誘拐しようとする犯人は、家族に子供がいるかどうか、ということをSNSで知ることができる訳で、それゆえ私も家族の写真どころか自分の写真さえ、誰もが見られる場所には公開しないようにしている(尤も、欧米人はそこに抵抗はあまり感じないようで、自身の写真はよく貼っている人が多い)。

ところが、こうしてインターネットが普及してくると、どうも自分の書き込みが「誰もが見られる状態」になっていることに気が付いていないのか、個人情報の保護ということに対する意識が希薄な方が所々で見られる。一度、某SNSで、「免許証の更新をしてきました!」と言って、住所や生年月日の入った免許証を、モザイクも何もかかっていない状態でそのまま写真を出していた方を見たことがあるが、だいたいこの手の方は危機管理の意識についても希薄なことが多い。その方は、「個人情報晒しちゃってますよ」とコメントもしてもらっているにも関わらず、そのままにしていたのだから、危機管理能力と言う意味ではかなりヤバい。
そういう人に、下手に旅行に行く話なんかしてしまうと、誰もが見ているSNSやらブログやらに、例えば「ぢょーんづさん、明日からのハワイ旅行気を付けて行ってきてください!」なんて平然と書かれてしまう。逆に私の情報を持っている犯罪者に、「こいつは明日からハワイに行くから家は留守だ」という情報を意図せず与えてしまうことになる。そしてこの手の方は、だいたい自分の写真はもちろん、家族の写真も晒してしまうことが多い。家族に対する危機という意識も当然だが希薄である。

それゆえに私はSNSも含めて、リアルタイムでの投稿はあまりしていない。唯一、公開設定が限定できる某SNSに、一部の信頼できる友人向けに公開しているにすぎない。このブログも誰が読んでいるか分からないが、きっと思わぬところで情報が結局は漏れているのかもしれない。

バリアフリーのお花見

※記事は2018年4月に書いたものです

今年(2018年)は、3月に入って急激に暖かくなったからなのか、桜の開花が例年よりもかなり早く進んだ、と言われている。確かに、大阪市内でも3月下旬には満開になり、この記事を書いている4月上旬にはすでに結構散ってきている状態。例年であれば、これから桜の時期になり、おそらく次の週末が見ごろになるので、ほぼ1週間先行した、と言ってよいかと思う。

昨年までであれば、夙川や吉野などの関西各地の名所に出かけて行ったのだが、今年は赤子もいるので、ベビーカーを押していけるような、いわゆる「バリアフリー」の場所でないとなかなか出かけることは難しい、ということになる。したがって夙川も吉野も「バリアリッチ」なのであきらめ、昨年行って意外に楽しめた神戸の王子動物園へと向かった。
阪急電車に乗って王子公園駅で降りると、エレベーターは東改札の1か所のみ。ここで複数の親子連れが渋滞し、結局エレベーターに乗れたのは3組目であった。やはりまだバリアは多い。王子動物園の入り口に到達すると、今度は入場を待つ長い列。こちらは改札できる場所が少ないので仕方がない。幸い段差はなく、ベビーカーでそのまま園内に入ることができた。

王子動物園そのものは二度目なのだが、園内の桜の数は相当で、入場料を支払って園内に入り、動物を見ながら桜を愛でることができる。まだ赤子はそこまで理解できていないので、ベビーカーの上でニコニコしたりぐずったりしているだけだったが、私自身は象、キリン、ネコ科の動物一式とパンダを見せられたので、きっと子供が成長するころには、そういった動物に興味を持ってくれることを期待したい。

赤子の機嫌があるのでこの日はこれで撤収したが、電車の乗り換えがあったりすると、乗り換え案内のサイトに出てくる電車にはすんなり乗れないことが多く、これは子供連れだけでなく、車椅子を使われている方なども、まったく同じ状況に置かれている、ということになる。

翌日も午後から好天だったので、徒歩で行ける範囲の桜が鑑賞できるところへと向かった。一つは自宅近くの「定点観測ポイント」、もう一つは在住している市内の有名ポイントに向かった。いずれのポイントまでもベビーカーを押していく訳だが、むしろこちらは好天だったこともあり、スムーズに現地到着。帰りに赤子がぐずったことが計算違いではあったが、こちらの方が楽々であった。

ほんの一瞬の桜の満開ではあるが、同じく我が家の赤子の今の姿もほんの一瞬でしかない。いずれの一瞬も、きちんと記録して、記憶にも残しておきたいものである。