だるま引退

だるま引退

かつて京浜急行沿線に住んでいたので、京急の電車には思い入れがある。私が住んでいた当時は、快速特急は線内運用は2100形、都営線直通は1500形か600形、普通運用は旧1000形 、700形、800形が担っていることが多かった。朝晩には2000形の3扉車が特急で走っていた。もちろん、1500形が普通で走ったりすることもあったし、今と同じように都営や京成、北総の車両も入線していたので、当時からバラエティには富んでいた。

私が沿線を離れ、気が付いたら関西で生活するようになり、当地で家庭を持つようになって、すでに18年が経過していた。その間に、2100形が歌わなくなっていたり、600形がロングシートに改造されていたり、エアポート急行の新逗子行き、なんてのができたりしていたのだが、一方で旧1000形と700形は引退して姿を消している。

縁あってここ数年、仕事で京急沿線に出向くことが多かったので、羽田からエアポート急行で横浜方面に向かう時に、2000形がやってきて、京急川崎で普通車に乗り換えると800形が待っている、というパターンが多かった。ところがこの1-2年、2000形の列車が新1000形に置き換えられており、気が付いたら昨年3月に引退してしまっていたらしい。

一方で、「だるま」のニックネームがあった800形は、京急川崎で待っている普通車として運用されていることが多かったのだが、やはりこちらも最近は新1000形が待っていることが増えた。そして昨日、京急から800形が6月中旬を以て引退する、とのことが発表されたそうだ。

私の年齢になると、自分が子供の頃にデビューした電車が、今や老朽車になって引退していくところを目撃する機会が増えた。関東の私鉄の車両にしては結構長生きをした800形だが、最後にもう一度くらい乗れることを期待したい。

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