フィルム編でも、実は一番よく使っているのはこちらである。
EOS-1とEOS-1 Nを稼働状態で2台、それにパワードライブブースターを稼働状態で2台持っている。いずれもオークションで入手しており、EOS-1とパワードライブブースターが5000円、EOS-1Nが3800円、別のパワードライブブースターが3980円と、いずれも1万円以下で入手している。他に2500円で買ったEOS-1がもう1台温存してあるので、たいがいとんでもない安い金額である。EOS-1はフィルムの最末期に持っていたのだが、デジタルに買い替えた時に1万円くらいで売ってしまっているので、それからすると値落ちはあまりしていないのかもしれない。
フィルム専用、という訳ではないのだが、EF 70-210mmをフィルム用にしており、このレンズで大半の撮影をこなしている。このレンズも3500円買ったレンズである。これ以上の広角域、望遠域が必要な場合は、EFレンズがそのまま使用できるので、この2本以外を使うこともある。
もちろんこんな組み合わせで持っている時点で、被写体は飛行機オンリー。オートフォーカスの面でもキヤノンに慣れているので、キヤノン以外はほとんど使わない、というのが正しい。
と言いつつ、細々とオートフォーカス機として持っているのがこちら。ニコンのF一桁シリーズと言えばプロ用の一眼レフとして有名だが、その中で一番人気がないのがF4である。ところがこのF4、現行のレンズも含めて、ほぼすべてのニッコールレンズをつけて撮影できる、というメリットがある。我が家には古いレンズからオートフォーカス黎明期くらいのレンズがあるので、最も使い勝手の良いカメラとも言える。フリマサイトで6000円という値段で売られていたので買ってみた。
もう一つ、ニコンのフィルムAFとして、F-801をオークションで550円で落札。送料入れても1000円ちょっとで、先日のジャンクカメラ以下の値段である。尤も、カメラ自体はジャンクに近く、電池室に液漏れの跡あり、ただし稼働します、という条件。露出計も異常なさそうだった。
これに標準域、望遠域で1本ずつズームレンズを持っているので、これはこれで稼働させられる(が、購入後まだテスト撮影に至っていない)。もちろんこれらのレンズも中古品で、1本5000円以下で買った代物である。
そして我が家のフィルムで、EOS-1以外で一番稼働しているのがニコンMFのFE2であろうか。先日ニコマートELの話は書いたが、私の保有機材で一番よく稼働しているのはFE2で、年に数回、フィルムを詰めて撮影している。最近になって広角域の単焦点を2本購入したので、こちらは稼働率が上がっている。FE2と35mm、70-210mmズームは は私が高校生の頃から30年近く持っている機材で、シルバーのFTNと旧ニッコールの50mmは、学生の頃に中古で購入。ELはジャンクかご救出機、他はオークションなどで1万円以下で買ったレンズで構成している。
ニコマートELはFE2と操作系が近いので、今後FE2を温存しつつ、こちらのカメラも活用していこうと思っている。
最後はキヤノンMFである。実はこちらのうち、FD 135mm F2.5は叔父が持っていたものを譲り受けたので、私が持っている機材の中では実は一番長いこと持っている1本、ということになる。それ以外は、FD 50mm F1.8を除きすべてジャンク品。AV-1、T70は1000円で購入(AV-1のシャッター幕修繕ネタはこちらのブログでも書いた)、FD 100-300mmも1000円、シグマの28mmはオークションで動作未確認を2000円で、シグマの35-70mmは同じく動作未確認の他のレンズとセットで2本1000円で買ったもの(もう1本は完全ジャンクで廃棄)。これだけジャンク率が高いにもかかわらず、AV-1とFD 100-300mmで飛行機撮影をしたこともあるし、シグマの28mmでスナップ撮影なんかもしていたりする。T70はあまり使っていないのだが、MF機で、FE2の次に稼働しているのがAV-1かもしれない。小さくて軽い、ということはミラーレスでもそうだが正義なのだ。
こうしてみると、実はフィルムカメラのボディとレンズがデジタルよりも多く、場所を取っているという事実に気が付いてしまうのであった。大半がジャンクで打ち捨てられていたものを格安で購入している分、撮影できるという感動があるからなのかもしれないが、フィルムが入手しづらくなってきた今、むしろフィルムで撮影する意義というのが出てきているのかもしれない。