どこかにマイルで旅に出る(岩手&宮城・20.2.1-2 2日目)

2日目は宿で朝食を済ませます。最近はこの手の温泉のホテルでも、バイキングの朝食のスタイルが増え、パンやスクランブルエッグ、ソーセージと言った洋朝食のメニューもあるようになりました。もっとも、昔の旅館スタイルの和定食も捨てがたいのですが。

さて、朝食を済ませてホテル併設の気仙沼お魚市場で買い物。メカジキとマグロなどを自宅用に購入し、レンタカーで夕方までに花巻空港に戻らないといけません。今回、息子の楽しめるところはきちんと入れるつもりで計画を立てていたのですが、どうしても私が行っておきたかった場所に寄ることにしました。

気仙沼向洋高校の校舎をそのまま使った気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館です。2011年の東日本大震災の時の大津波の被害をそのまま伝えるために、気仙沼市が整備した施設です。周辺はともかく、この伝承館の周辺については、当時の状態をほぼそのまま残してあり、校舎内も津波の直後のままになっています。三陸沿岸の街には、東日本大震災の遺構が多数残されていますが、なかなか訪問することができず、ようやく訪問することができた、と言う訳です。

我が家も当時両親が仙台に住んでおり、当時のことは本当によく思い出すのですが、この場に立つことで、改めて当時の被害の甚大さを思い知らされることになります。テレビを含めた映像で、その様子を見ることはよくありますが、やはりその場における「空気感」と言うものは、映像からは分かりません。そういう意味で、この伝承館に来て、その場の空気を感じることで、この地震による津波の被害がどういうものであったのか、映像では伝わらない何かを感じられたと思います。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 https://www.kesennuma-memorial.jp/

さて、ここからは息子のための時間です。いろいろ調べてみると一関市に「岩手サファリパーク」と言うサファリパークがあるようです。なかなかサファリパークは関西に住んでいると行く機会がないので、行ってみることにします。気仙沼から車を走らせること1時間ほどで到着です。

岩手サファリパークは、パーク内はサファリバスでのみ入ることができるそうですので、バスに乗り換えです。このバス、おそらくどこかで路線バスで走っていた車両を塗り替えて使っているようで、座席は一昔前の路線バスそのもの。昔ながらの窓の開くバスですが、調べてみると東北各地で使われた1980年代製造の古いバスで、動物へのエサやりなどがあるので、窓が開かないとダメなんでしょうね。

猛獣のエリアは窓開け禁止、草食動物のエリアは餌やり可能とのこと。ライオンやトラのエリアは窓越しの観察になり、その後キリンのエリアではキリンが飼育小屋から出てこずに、運転手さんが何度かトライするもののタイムアウト。結局、バスがそのエリアを出た後に飼育小屋から出てきたようで、運転手さんが嘆いていました。ラマのエリアで息子は餌やりチャレンジ。おっかなびっくり餌を与えていましたが、この頃からだんだん動物に興味が出てきたようで、その後何度も動物園に連れていくことになります。

バスでのサファリが終わると、あとはエリア内を自由散策。ゾウに乗れるコーナーもあったりしましたが、息子はウサギのエリアでウサギの餌やりに夢中になっており、他の動物のゾーンは結局覗いただけになってしまいました。食事は混雑するレストランを避け、気仙沼で買ってきたアワビ飯とイチゴを食べて終了。サファリ周辺は飲食するところもなく、レストランだけになってしまうのがマイナスポイントでしょうか。

岩手サファリパーク https://www.iwate-safari.jp/

サファリを出発し、一関まで戻って高速を使って花巻へ。花巻空港から再びJ-Air便に乗り、伊丹へと戻ります。帰りはラグビーワールドカップの特別塗装機に当たりましたが、残念ながら内装は他の機体と同じ、とのこと。17時前に花巻を離陸し、1時間20分ほどで伊丹へと到着。1泊2日のあわただしい東北旅行が終わりました。

どこかにマイルで旅に出る(岩手&宮城・20.2.1-2 1日目)

昨年(2019年)は奄美大島に行った「どこかにマイル」、2020年も行ってみようということで、2月の最初の週末に、今回は土日だけで行くプランにして、旅に出ることにしました。この旅行に行った頃は、まだコロナ禍になっておらず、自由に旅行ができた最後のタイミングだったと思います。


今回は「息子に雪遊びをさせる」と言うことで計画したのですが、どこも暖冬で雪がない、と言う状態。それなら確率論で雪が降りそうなところばかりの組み合わせにしよう、と思ってチャレンジしていると、4つ全部北日本と言う組み合わせはどうも出てこない、と言うことが分かりました。

2日ほどやって、青森、秋田、花巻、鹿児島と出てきたので、青森か秋田が来る可能性が高いだろう、と思って申し込み。2日後に出てきた行き先は・・・

「花巻」

一番想定していなかった行き先が出て来てしまいました。
岩手に顧客企業が何社かあるので、花巻自体は仕事で何度か降りたことがある空港ですが、プライベートでは初。とりあえず岩手で行ってみたいところ、と言うことで探してみると、「中尊寺金色堂」が出てきました。私の両親が2007年から14年まで7年間仙台に住んでいたのですが、中尊寺は行く機会がなかったところ。とりあえずここは組み込みします。
次に、嫁から「おいしい魚の食べられるところ」と言う要望が。そうなると三陸に抜けるしかないのですが、中尊寺から三陸に抜けると、一番近いのは気仙沼か陸前高田あたり。宿の検索などをしていると、岩手サファリパークなんて息子向けの施設も発見。これを全部上手く回すには、

花巻空港→中尊寺→気仙沼(泊)→岩手サファリパーク→花巻空港とすれば、1泊2日の東北旅行としては、なかなか充実になるのではないか、と言うことで確定。宿とレンタカーを確保しました。

さて当日。朝10時25分発のJL2183便で伊丹空港を出発。J-Airのエンブラエル170なので、モニタもなにもありません。1時間ちょっとのフライトタイム、飛行機に乗っていることは理解している息子、それでもゴソゴソするので、結局フライト中はずっとミニオンの映画を見ていました。ミニオンジェットだったらテンション上がったんだろうけど(^_^;)

花巻空港には定刻の11時45分に到着。レンタカーをピックアップし、空港近辺で探しておいたランチの取れるところ、と言うことで、空港近くの「まっさん」へ。ランチタイムはお手頃価格の定食メニューが中心で、角煮定食とラーメンとそぼろ丼の定食に。角煮は白金豚を使っているとのことで、非常に美味。偏食の始まった息子もパクパク食べまくっていたので、かなりおいしかったようです。

まっさん https://retty.me/area/PRE03/ARE293/SUB36402/100001331025/

食後はレンタカーで一路平泉へ。高速道路を使えば1時間ほどで到着です。平泉インターで東北道を降り、しばらく走ると中尊寺の駐車場に到着。ここからは徒歩で中尊寺を目指します。結構な坂道に加え、息子はお昼寝タイムでベビーカーの上。ベビーカーを押しながら参道を上がっていきます。

覆堂の様子。内部は撮影禁止。


金色堂の手前まで上がったところで息子が目覚め、金色堂の中を見学します。中は撮影禁止とのことですが、奥州藤原氏の初代清衡公によって上棟されたもの、とのこと。1124年建立とのことですが、当然木造建築なので、劣化を防ぐための覆いになる建物を作り、今まで維持されてきている、とのことでした。
覆いになる「覆堂」は、現在のものは1965年に建設されたもので、金色堂そのものも1962年から68年にかけて解体され修理されているとのこと。長年見てみたかっただけに、やっと見られた、と言う思いがありました。

中尊寺の中をうろうろしつつ、駐車場へと戻ります。息子は全力で走ったり、笑ったり、除雪されて積み上げてあった雪を触ったりして、途中本堂にも寄り、ゆっくりと駐車場へ。再びレンタカーに乗り、気仙沼を目指します。

中尊寺 https://www.chusonji.or.jp/

平泉から気仙沼までは車で1時間ほど。途中、一関市内の道の駅に寄り、スーパーに寄って気仙沼へ。宿に着いた時にはすでに日が暮れていました。
宿の駐車場に車を止め、気仙沼プラザホテルにチェックイン。今回は「部屋はおまかせ」プランにしましたが、子供連れで要望を入れておけば、ある程度の融通は利かせてくれる、とのことで、今回は結構広めの和室を準備して頂きました。

お行儀悪い!

夕食は久々の宿での食事。子連れ旅行だとこの方がありがたい部分もあります。気仙沼の海の幸と言うことで、メカジキのすき焼きを中心にした懐石料理、息子はお子様食と言うことで、どちらかと言うと肉中心。払った宿泊代金以上にゴージャスな夕食になり、満足度の高い宿泊になりました。

食後は温泉につかったり、息子が寝た後に飲んだりしているうちに眠くなり就寝。翌日に備えます。

気仙沼プラザホテル https://www.pkanyo.jp/