カブトムシを採りに行く

息子は3歳ころから昆虫が大好きで、先日6歳の誕生日を迎えましたが、未だに昆虫が大好きなようです。冬は虫がいないのであまり楽しくないそうで、春になってテントウムシが出てくるとテンションが上がり、夏は一番楽しいシーズンのようです。

我が家は昨年採集したカブトムシが残した15匹の幼虫が無事に羽化し、保育園のお友達にもらってもらうなどしてオス2匹とメス3匹を残し、今年はカブトムシを採集に行かなくても良いはずでした。ところが息子は「今年も採りに行く」と言って聞きません。7月下旬に昨年と同じカブトムシのいる森に行ってみることにしました。

昨年は早朝に行ってみたのですが、今年は夕方遅く、日が落ちたタイミングを狙って森に入ります。遊歩道から少し離れた木に、カブトムシの来るクヌギやコナラと言った木があり、そこを探してみると、オスメス合わせて5匹ほど採集。それに加えて今年はコクワガタもオスメス10匹ほど採集できたので、息子は大喜びでした。

バナナトラップにカブトムシ発見!

8月に入って、もう一度採集に行きたい、ということだったので、今度は図鑑に載っていたバナナトラップを仕掛けてみることにしました。バナナトラップを夕方仕掛けて、一度山を降りて夕食、そして夜トラップに戻ってみると、バナナトラップにカブトムシが結構やってきていました。

結局、最初15匹の成虫が羽化したのと同じだけのカブトムシを飼育することになり、夏の初めに500個買っておいた昆虫ゼリーは夏が終わる前にカブトムシたちが食べてなくなってしまいました。
採集してきたカブトムシたちは、夏が終わる頃に順番に☆になって行きましたが、10月になって最後の1匹が☆に。幼虫も無事に回収できているので、来年もとりあえずは羽化させられるでしょうか。
息子の楽しみだった夏は終わり、冬に向かっていますが、来シーズンがすでに楽しみなようです。

息子の成長

息子が誕生してから6年、出生前診断で完全大血管転位症が見つかり、生後10日で手術を受けたものの、その後は問題なくすくすく育ってくれています。もしかすると何かの検索でこの独り言のようなブログを参照されることもあるかもしれないので、完全大血管転位で生まれた子供がどう育つのか、という事例として紹介してみたいと思います。

まず、手術は12時間くらいかかりました。ジャテン手術と言われる、大血管スイッチ術で、一般的に完全大血管転位ではこの術式が多いようです。朝9時に手術室に入って、手術が始まったのが執刀医の説明ではお昼頃、終わったのが日が変わるくらいでした。心臓を止めて人工心肺を使う大規模な心臓手術です。
術後1週間は開胸したまま麻酔下に置かれ、その後循環器が正常に働いていることを確認して、閉胸、麻酔を徐々に下げていき、意識回復となりました。結果的に生後1ヶ月を病院で過ごして退院。一時期は声が出ないんじゃないかとか、いろいろありましたが、結果的に何もなかったようです。

退院からしばらくは、病院への通院が続きます。その時に血液検査があり、心不全の指標数値のBNP値がずっと高いのですが、通院するたびに数値が下がっていき、通院は年2回にまで減りました。

一方で、3歳の検診で視力に問題がある、ということが分かり、こちらは最終的に眼鏡をかけることになりました。弱視、乱視とのことで、現在は矯正視力で1.0見えているようですが、最初は右目の視力が0.3くらいだったようです。


それを除くと、通院していることと、胸に大きな手術の跡が残っていることを除けば、ほぼ普通の子と同じ成長をし、1歳5ヶ月からは保育園に通常保育(医療的ケアは一切なし)で行くようになり、普通に保育園で他のお友達と同じように生活しています。

保育園以外ではスイミングスクールに1歳から行き、最初は親と一緒に入るベビースイミングだったのが、現在はキッズスイミングで親はギャラリーで見ているだけになりました。年長さんになってからはスポーツクラブにも行くようになり、スポーツに関しては全く制限なくできています。主治医に聞いたところ、現在の状況であれば、小学校での体育の授業も制限なしで行けるとのことで、一番問題になりそうな部分はあまり気にせず何とかなっているようです。

そして気がつくと昆虫を中心にした生き物に興味を持ち、ウルトラマンと怪獣を戦わせるのを楽しんでいたり、お友達と走り回ったりして、普通に成長していることを実感します。
先日、心臓病の子供のための心臓病教室に参加したところ、完全大血管転位症でジャテン手術を受けた子は、ほぼほぼ普通に成長するようになっているとか。そんな訳で、この6年の成長についてつらつらと書いてみました。